103A54,55
次の文を読み54,55の問いに答えよ。
 Aさん(80歳,女性)。1人暮らし。高血圧症で50歳から近くの医療機関を受診しており,降圧薬を内服し,自己管理をしながら自立して生活していた。長女(55歳)は他県に住み,月1回Aさんの様子をみに来ている。長女は,地域包括支援センターに来所し「母が物を探すことが多くなったと感じていたが,隣人から母が近所で道に迷っているのを見かけたと聞き,心配になった」と保健師に相談した。
 
54
 このときに保健師が長女に勧める内容で最も適切なのはどれか。
 
1.保健所への相談
 
2.かかりつけ医への相談
 
3.介護療養型医療施設の見学
 
4.認知症サポーター講座の受講
 
55
 その後,Aさんは要支援1と認定された。長女は電話で「最近母が,病院でお金を支払うことや,ATMでお金をおろすことができなくなった」と地域包括支援センターの保健師に相談した。
 保健師が勧める社会資源として優先度が高いのはどれか。
 
1.成年後見制度
 
2.消費者生活センター
 
3.訪問看護ステーション
 
4.介護予防・日常生活支援総合事業
  5.認知症対応型共同生活介護〈認知症高齢者グループホーム〉

54
×1

○2
保健所や保健センターと相談することを勧めるのも悪くないが,選択肢2の,状態をよく知っている主治医との相談よりは効率は悪い。
以前から本人の様子をよく知っている主治医に相談するのが有益。
 
×3
現段階では,介護療養型医療施設を利用するかどうかはわからない。
 
×4
長女自身が認知症サポーターになる,というのは非現実的である。

55
×1
成年後見制度は,金銭管理の問題だけでなく,「身上監護」に関する契約などの法律の手続きまで援助が広がる。本事例では日常的な金銭管理が問題となっているようなので,まだ成年後見制度までは必要がない。
×2
消費者生活センターは,商品や取引を巡る苦情を受け付けるところで,本事案とは無関係。
×3
訪問看護は,何らかの医療行為を伴う。本人には,医療行為を必要とするような状態ではないようである。
 
○4
要支援1なので,また,日常的な金銭管理が問題となっているようなので,まずは介護予防・日常生活支援総合事業を利用することになる。
×5
グループホームは要支援2以上で利用可能。

 54-2,55-4